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忘れたい記憶、ありますか？記憶って、サイレントDJみたいなものだとつくづく思う。こっちは普通に過ごしてるのに、何の前触れもなくいきなり脳内で曲が流れ出す。しかも、選曲が絶妙に意地悪。青春の甘酸っぱい瞬間には切ないバラード、黒歴史にはなぜかコミカルなテーマソングをオンエアしてくる。プレイリストは完全に気まぐれで、スキップ機能なんて搭載されてない。だけど、不思議とその音楽が、何でもない日常に色をつけてくれるのも事実。悲しい記憶も、嬉しい記憶も、全部ミックスしてリズムを作る。思い出したくない過去だって、未来のビートを刻むためのサンプリング素材かもしれない。そう思えば、記憶も悪くない…なんて思ってたら、中学時代の自作ラブソングがフルバージョンで流れてきた。頼む、もう止めてくれ。